トラリピの失敗経験談を紹介します。

投稿者: | 2017年7月23日
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「100円で買えたら、101円売る」、「99円で買えたら、100円売る」、「98円で買えたら、99円で売る」・・・。

このように機械的に、例えば1円刻みの一定間隔で同額ずつ買い指値注文を出し、もし買えたら、それぞれ1円上昇したところに売り指値注文を出す・・・。
マネースクエアジャパンのトラリピに代表されるリピート系のシステムトレードを利用されている方も多いと思います。

ところが、昨今の為替の状況を見ていると、円安が以前よりも進んだこともあって少し仕掛けるのがしにくい環境になってきている感じがします。
そこで今回は、過去のトラリピの失敗経験から「これをやると失敗する!!」というものを述べていきたいと思います。

失敗の原因の大部分は、含み損に耐えられないこと! 

冒頭にあるとおり、リピート系のシステムトレードやスワップ狙いの戦術をして失敗する原因のほとんどは、含み損に耐えられなくなることに起因しています。
逆に言えば、レバレッジを低くして含み損を抱えても耐えられるほどの豊富な資金を準備する。
もしくは、資金量に合わせたトレードに抑えるようにすれば良いということになりますが、最初は気をつけていても徐々に物足りなくなって、気がつけばレバレッジの高い危険な状況に自分で追い込んでしまっていることがあります。

では、どうしたらそのようなリスクの高いトレードを回避できるのでしょうか?
3つの失敗の事例を見ていきましょう。

・リピート系を仕掛ける通貨を間違えて失敗 


上のチャートはセントラル短資より豪ドル円の月足です。
おおよそ70円~90円の間を行き来しているのが分かります。
リピート系のシステムトレードで収益を上げていくためには、このように一定の範囲内のボックス相場で行ったり来たりの値動きをしてくれた方が一番収益を上げやすいと言えます。

 

同じくトルコリラ円の月足です。
こちらは下落トレンドが長く続いているのが分かりますよね?

こうしたトレンドがはっきりと長く続く傾向のある通貨は、特に下落トレンドの際、たとえ仕掛けがヒットしてポジションを保有できたとしても、いつまでも利益確定が出来ず、しかも多額の含み損を抱えて何年も塩漬けになるか、最悪ロスカットの可能性もあります。

恥ずかしながらpianist-fxも52円から10銭刻みでトラップトレードを仕掛け、どうにも身動きができなくなり、どんどん下落してする中、含み損に耐えられず32円で損切りしてしまいました。

このような場合、売りポジションを保有してヘッジし、下落トレンドが終わるのを待つ方法もありますが、基本的には、このような状況になってもまだ余裕のある安全運転での設定しておくか、リピート系に向いている通貨での運用を心がけて、一方向にトレンドの出やすい通貨でのリピート系の選択をしない方が良いと思われます。


・狭い範囲にたくさん仕掛けてしまって失敗  

これは少ない証拠金で1~2円くらいの狭い範囲内にたくさん仕掛けて失敗するというパターンです。
例として、現在の為替レートが100円、スタート価格99.90円から10銭ずつ20本、証拠金10万円で仕掛けた場合を見てみましょう。

 

 

上の写真はマネースクエアジャパンのらくトラ運用試算表で計算したものですが、すべてのポジションが成立する前に東京15時でロスカットされてしまう可能性もあることが分かります。

仮にすべてのポジションが成立した場合でも、その時点での含み損が19,000円で証拠金必要額が79,200円。合計で98,200円の証拠金を使っており、自動ロスカットまで80銭ほどしか余裕がありませんから、もうこれより前の時点で証拠金の追加入金をしない限り強制ロスカットの危険にさらされながらトレードをすることになります。

上記は極端な例で試算してみましたが、為替レートが2~3円動くことはよくあることですし、時には5~10円くらい動くこともあります。

このように値幅の狭い範囲に仕掛けた戦略だとすぐに行き詰まることは明らかです。
狭い範囲でたくさん仕掛けると、その想定値幅内で動いているうちは、たくさんリピートして楽しいかもしれません。しかし、為替レートは年間で何円も動きますし、場合によっては何十円も動くこともあります。

こうしたことからも、なるべく広い範囲にレートが動くことを想定して戦略を練るのがコツと言えます。


・スタート価格をどんどん引き上げてしまって失敗              

失敗例として当初、為替レートが100円以下の水準でリピート系の仕掛けをしていたものが、円安が進んでリピートしなくなり、スタート価格を引き上げていった結果、急落で多額の含み損を抱えてしまうというパターン・・・。

相場が上昇すれば、それに応じてスタート価格を引き上げていく手法が成功することもあります。しかし、為替レートというものは、上昇すればいつか必ず下落します。
自分の証拠金やリスクを計算して、スタート価格を少しずつ引き上げていくことは構いませんが、途中で想定していた以上に為替レートが急落したりすると証拠金がいっぱいいっぱいになり、身動きが取れなくなってしまいます。

急落リスクをあらかじめ想定していて、追加入金できる余裕資金があれば良いですが、追加入金できるお金がないと強制ロスカットのリスクが高まります。

例えば先ほどの豪ドルチャートを見てみましょう。

 

黄色の枠で囲みましたが、2013年の4月に106円40銭を記録、その後は急落して同年8月には86円41銭まで下がりました。この間の値幅は約20円も差があります。

106円40銭の高値をつける前までは上昇トレンドが続いていたこともあり、それに合わせて仕掛けを追加していたらどうでしょう?

相場が好調だからと言って安易にリスクを軽視して仕掛けの追加設定をしてしまうと、急落でこのように多額の含み損を抱えて身動きが取れなくなったり、さらに下落すれば強制ロスカットのリスクさえ浮上します。ぜひ注意をしましょう。

・まとめ                                

今回3つの失敗例を見てきました。
共通するのは、いずれも相場が下落することで多額の含み損を抱えて身動きが取れなくなるという失敗です。

リピート系は基本的にいきなり何倍にも資産増加を目指すものではなく、長期間コツコツ増やしていく運用手法ですから、それくらいゆったりとした気持ちで安全運転を続けるのが大事です。

大きく言えば失敗例はこれ以外にもあるかと思いますが、余裕を持たせた資金でリピート系ライフを送りましょう。
最後に投資家としてあまりにも有名なジョージ・ソロス氏の名言を記るしてこの文章を終えます。

『Survive first and make money afterwards』
(まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ。)